2023年12月11日、HFMがトップアップボーナス口座のスワップフリーを廃止しました。この変更は、スワップトレードをしていた人には大打撃です。廃止を受けて、これからどうすれば良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- HFMのスワップフリー廃止の経緯
- 今後のスワップ一覧
- 想定されるデメリット
HFMのトップアップボーナス口座を利用していてスワップトレードをしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
トップアップボーナス口座のスワップフリー廃止の経緯
HFMでは、2023年12月11日にトップアップボーナス口座のスワップフリーを廃止しました。
FXでは、ポジション保有時に1日経過毎にスワップが発生します。スワップとは、2国間の金利差のことで、FXは2つの国の通貨を組み合わせた通貨ペアを売買することで利益を得ます。
そして、FXの取引においては、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売った場合にスワップを受け取ることができます。一方で、金利の低い通貨を買って金利の高い通貨を売った場合は、スワップの支払いが必要になります。
今回の変更によりトップアップボーナス口座のスワップフリーは廃止されました。しかし、トップアップボーナス口座以外のセント口座、ゼロ口座、プロ口座、プレミアム口座の4口座は、これまで通りスワップフリーが引き続き実施される予定です。
2023年12月11日以降のスワップ発生状況
2023年12月11日以降は、トップアップボーナス口座では保有したポジションを持ち越した場合にスワップの支払いが必要になることがあります。
そこで、各通貨ペアのスワップを紹介します。スワップが0の場合は負担はありませんが、マイナスの場合は、負担が必要であるため注意が必要です。
トップアップボーナス口座のメジャー通貨のスワップポイント
トップアップボーナス口座のメジャー通貨のスワップポイントは下表の通りです。
【トップアップボーナス口座のメジャー通貨のスワップポイント】
通貨ペア | 売りのスワップポイント | 買いのスワップポイント |
---|---|---|
カナダドル/スイスフラン | -8.6 | 0.0 |
カナダドル/円 | -19.9 | 0.0 |
スイスフラン/円 | -13.9 | 0.0 |
ユーロ/カナダドル | -0.2 | -8.1 |
ユーロ/スイスフラン | -9.1 | 0.0 |
ユーロ/ポンド | 0.0 | -5.9 |
ユーロ/円 | -23.4 | 0.0 |
ユーロ/米ドル | 0.0 | -8.1 |
ポンド/カナダドル | -5.5 | -2.6 |
ポンド/スイスフラン | -14.9 | 0.0 |
ポンド/円 | -34.9 | 0.0 |
ポンド/米ドル | -3.1 | -3.2 |
米ドル/カナダ | -4.9 | -1.2 |
米ドル/スイスフラン | -12.0 | 0.0 |
米ドル/円 | -29.9 | 0.0 |
※2023年12月23日午前6時時点のスワップポイントです。
メジャー通貨を売った場合、ほとんどの通貨ペアでスワップを支払わなければなりません。
また、買った場合も、一部の通貨ペアではスワップの支払いが必要です。
トップアップボーナス口座のマイナー通貨のスワップポイント
続いて、トップアップボーナス口座のマイナー通貨のスワップポイントを見てみましょう。
【トップアップボーナス口座のマイナー通貨のスワップポイント】
通貨ペア | 売りのスワップポイント | 買いのスワップポイント |
---|---|---|
豪ドル/カナダドル | -3.5 | -4.4 |
豪ドル/スイスフラン | -6.0 | 0.0 |
豪ドル/円 | -14.9 | 0.0 |
豪ドル/キウイドル | 0.0 | -7.6 |
豪ドル/シンガポールドル | -3.5 | -4.5 |
豪ドル/米ドル | 0.0 | -3.6 |
スイスフラン/シンガポールドル | -5.8 | -11.4 |
ユーロ/豪ドル | -3.1 | -5.4 |
ユーロ/フォリント | 0.0 | -114.2 |
ユーロ/ノルウェークローネ | -50.6 | -59.0 |
ユーロ/キウイドル | 0.0 | -13.2 |
ユーロ/ポーランドゾロチ | -2.9 | -50.2 |
ユーロ/シンガポールドル | -1.7 | -9.8 |
ユーロ/南アフリカランド | 0.0 | -408.2 |
ポンド/豪ドル | -10.1 | -0.4 |
ポンド/キウイドル | -5.8 | -8.1 |
ポンド/シンガポールドル | -6.4 | -9.6 |
ポンド/南アフリカランド | 0.0 | -369.6 |
キウイドル/カナダドル | -4.8 | -1.5 |
キウイドル/スイスフラン | -7.5 | -0.1 |
キウイドル/円 | -18.9 | 0.0 |
キウイドル/米ドル | -2.5 | -1.5 |
シンガポールドル/円 | -3.7 | -1.6 |
米ドル/中国元 | -77.9 | -24.5 |
米ドル/チェココルナ | -4.1 | -94.6 |
米ドル/デンマーククローネ | -71.5 | -10.4 |
米ドル/香港ドル | -42.5 | -39.0 |
米ドル/ハンガリーフォリント | 0.0 | -95.1 |
米ドル/メキシコペソ | 0.0 | -428.2 |
米ドル/ノルウェークローネ | -88.3 | -20.1 |
米ドル/ポーランドゾロチ | -24.3 | -37.5 |
米ドル/ロシアルーブル | -34.0 | -252.6 |
米ドル/スウェーデンクローネ | -99.9 | -19.3 |
米ドル/シンガポールドル | -13.3 | -5.9 |
米ドル/タイバーツ | -2.0 | -3.0 |
米ドル/トルコリラ | 0.0 | -2600.7 |
米ドル/南アフリカランド | 0.0 | -327.1 |
南アフリカランド/円 | -10.6 | 0.0 |
マイナー通貨ペアはメジャー通貨ペアよりも多くのスワップを支払わなければなりません。特にユーロ/南アフリカランド、米ドル/メキシコペソ、米ドル/トルコリラを売った場合、数百ポイント以上もマイナススワップが発生します。
HFMのトップアップボーナス口座のスワップフリー廃止のデメリット
HFMのトップアップボーナス口座のスワップフリーが廃止されたことでどのような影響があるのか、今回の改正によるデメリットを紹介します。
- スワップ狙いのトレードが難しくなる
- 長期投資ではスワップも念頭に入れて利益を狙う必要がある
- ボーナスがもらえない口座しか選択できなくなる
それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
スワップ狙いのトレードが難しくなる
今回の改正により、HFMのトップアップボーナス口座をスワップトレードに活用することはできなくなりました。
なぜなら、スワップがもらえる通貨ペアがなくなったからです。むしろマイナススワップの支払いが必要な通貨ペアが増えたため、スワップトレード自体が成立しません。
また、アナウンスはありませんが、HFMの公式ページではどの口座のスワップも0かマイナススワップとなっています。
スワップ狙いのトレードをしたい場合は、他業者を利用する必要があります。
長期投資ではスワップも念頭に入れて利益を狙う必要がある
スワップトレードをしない場合であっても、スイングトレードやポジショントレードをする際には、スワップの支払いが必要な通貨ペアが大半です。
したがって、発生するマイナススワップも含めて、利益が残るようにトレードしなければなりません。
ボーナスがもらえない口座しか選択できなくなる
スワップトレードだけでなくボーナス目的でトップアップボーナス口座を開設した人もいるでしょう。
スワップトレードができないとなると、考えられるのはHFMの他の口座の利用ですが、おすすめできません。
なぜなら、HFMのセント口座、プレミアム口座、プロ口座、ゼロ口座では口座開設ボーナスや入金ボーナスがもらえないからです。
したがって、トップアップボーナス口座でボーナスをもらってトレードを続けるか、ボーナスがもらえるかつスワップフリーを提供している他のFX業者を利用するしかないでしょう。
スワップフリーならHFMではなく他のFX業者が良い
HFMのトップアップボーナス口座は、ボーナスがもらえてスワップフリーという魅力的な口座でした。
しかし、このたびの改定により、利用する価値は下がったといえるでしょう。
HFM以外にもスワップフリーを提供していて、たくさんボーナスがもらえるキャンペーンを開催しているFX業者は多くあります。
スワップフリーとボーナスキャンペーンを利用できる他のFX業者の利用を検討しましょう。